全長31m! 256人乗り、8億円の世界最大のバスがやばい






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オート・トラム・エクストラ・グランドという全長31m、256人乗り、8億円の世界最長のバスがドイツのドレスデンで試験投入されました。エンジンとモータを載せたハイブリッドバスらしいのですが、ほとんどモータで走行するらしく、環境に良いということでも注目を集めています。従来の都市バスの機動性と、小型列車のような大容量収納性能を併せ持ったこの乗り物は、すでに北京市と上海市から注文を受け取っているそうです。

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このバスは都市交通と社会システムの研究をしているフラウンホーファー研究所で開発されました。北京市と上海市は市バスにこのバスを投入し、実用的かどうかを検証するために、注文に至ったということです。研究所の部長である
マティアス・クリングナー氏は、「このバスはノウハウの塊です。すみずみまでコンピュータ制御が行き届いています。」と述べ、このバスがただ長いだけではなく、コンピュータで各車両が細かく制御され、前方の車両に無駄なく追従するように動作するため、12m足らずの今までの都市バスと同じような機動性を確保でき、また運転するために特殊な資格などは不要とのハイテクバスであることを世界に向けてアピールしました。現在は都市での試乗調査を繰り返し、実用性と交通に与える影響を検証していくそうです。
列車や架線が必要な路面電車のようなものよりはるかに安く実現できるため、クリングナー博士は「このバスは都市レールよりも有効である。」と述べました。
しかしロンドンではこのように連結式の長いバスは2009年に事故の原因であるとして一部のルートを走行することを禁止されました。2005年には火災でサービスが一時停止し、最終的に2011年にシステムは売却されました。ロンドン市長は、「このような長くて無駄にかさばるバスはロンドンのような街並みには不釣り合いだ。無くなってよかったと思っている。」と述べています。









 









翻訳:しょぼん少佐
出典: Take a $10m ride on the world’s largest bus that is 101ft long and can carry 256 passengers


生活支援の地域公共交通 (都市科学叢書 3)
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