オランダのスマート・ロード構想 電気自動車時代と新しい道路とは


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 道路というと暗くて陰鬱としたイメージがありますが、来年からオランダで始まる新しい試みはそういうイメージとは大きくかけ離れたものです。先週、ダッチ・デザイン・ウィークで最先端技術を用いた道路のデザインモデルが発表されました。テーマは「より持続的に、安全で、直感的に」。目指すところは道路の革命で、車ではなくそれが走る道路に注目しました。

電気自動車(でんきじどうしゃ、electric car)とは、電気をエネルギー源とし、電動機を動力源として走行する自動車である。電気モーターを動力源とする電動輸送機器(electric vehicle; EV)の一種である電気自動車は、車載電池から電力を得る電池式電気自動車と、走行中に電力を外部から供給する架線式電気自動車とに大きく分けられる。電池式電気自動車は、外部からの電力供給によって二次電池(蓄電池)に充電し、電池から電動機に供給する二次電池車が一般的である。車両自身に発電装置を搭載する例としては、太陽電池を備えたソーラーカーや、燃料電池を搭載する燃料電池自動車があるが、2012年現在、実用化されていない。電池を用いた方式は構造が単純であるため、自動車の黎明期から今日まで遊園地の遊具、フォークリフト、ゴルフカートなどに多く使用されてきた。日本では築地市場などで運搬に利用される、ターレットトラックとしても用いられている。しかし、二次電池は出力やエネルギーあたりの質量が大きく、コストも高く、寿命も不十分であった。また、急速な充電を避ける必要もあり、稼働時間に対し長い充電時間も短所であった。そのため、交通機関の主流たりえなかった。近年、出力・エネルギー密度が高く、繰り返しの充放電でも劣化の少ないリチウムイオン二次電池の発展により、電気自動車が注目されるようになってきた。架線式電気自動車としては、架線に接触させて電源を得る方式はトロリーバスとして古くから用いられているほか、架線を地下に埋設して、誘導電流によって走行中に充電できるオンライン電気自動車などがある




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電気自動車が上を走ると充電できる道路


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 車がある程度近づいてきたときだけ最大発光する道路灯


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昼間の太陽光を蓄えて、夜になると発光する道路


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路面状況や温度を表示してくれる道路


 例えば特定の道路レーンを電気自動車で走行すると、それだけで充電が行えるというものです。また、道路灯は車が近づいてきたときだけ点灯し、走り去れば消えるというもので、省エネを期待したものです。他には道路に蛍光剤をまき、昼間は太陽光のエネルギーを蓄え、夜になるとそのエネルギーで発光し、ドライバーに情報を与えます。また、温度や路面状況なども “道路にそのまま” 表示させる機能を考えているようです。なかなか難しそうな試みですが、実現すれば面白そうですね。




翻訳:しょぼん
出典: 
The smart road with a built in light that can even show you a weather forecast (and charge your electric car)