建築家が家畜の血で作るレンガを開発! 発展途上国の家づくりに役立てるつもり


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 イギリスの建築家のジャック・ムンローさんはいろいろな種類のレンガで作られた家を設計するプロです。しかし彼には大学院生時代から熱中している研究があるのです。それはなんと牛などの家畜の血でレンガを作るという研究なのです。

煉瓦(れんが)は、粘土や頁岩、泥を型に入れ、窯で焼き固めて、あるいは圧縮して作られる建築材料。通常は赤茶色で直方体をしている。焼成レンガは、土の中に入っている鉄分の影響により赤褐色となる。耐火レンガは炉材にも使われる。煉瓦建築の技術は、日本では近代化とともに導入されたが、構造材として用いる場合は地震に弱いという難点があり、関東大震災では多くの被害を出したことから、煉瓦建築は小規模な建物を除いて激減した。ただし、建材には煉瓦風のタイルも様々な種類が存在し仕上げ材としては現在でも多く用いられる。これは洋風の雰囲気を出すため、木造や鉄筋コンクリート造の表面に張り付けるものである。


 
 彼はサセックスにある屠殺場にお願いして牛の血液を30リットルほど集めました。血液レンガの作り方は非常に簡単です。まずせっかく集めた血液が変に固まったり、腐ったりしないように防腐剤と、抗凝血性剤を混ぜ込んでおきます。作ろうとするレンガに必要な量だけの血液と砂を50:50の割合で混ぜ合わせます。あとは70℃のオーブンで一時間焼けば、堅牢かつ防水性のレンガが完成します。「みなさん最初は驚きますね。それから嫌悪感を抱く。しかしこのレンガは本当にすごい可能性を秘めているのです!」とムンローさん。 「エジプトのサハラ砂漠の近くに住む人々が手軽に入手できる建材を探していました」ムンローさんはエジプトなどの発展途上国で建物をコンクリートと鉄で作ろうと思っても、それらを現地で入手することは実際問題として難しいため、代わりとなる物としてこの血液レンガを思いついたと言います。現在は建築家として働くかたわら、より高性能な血液レンガを製造するために焼結の技術や水分などの研究を行っているそうです。

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砂と血液を混ぜます


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そして焼くだけ!


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堅牢で防水性の高いレンガです



 
( ゜Д゜) < 家を建てるたびに牛さんが殺されまくるんでしょうか・・・



翻訳:しょぼん
出典: The bricks made from BLOOD: Architect cooks up red blocks after collecting liquid from an abattoir