葬式代の300万円をつぎ込んで選挙に出た94歳の男性が落選したことに対する海外の反応
葬式代の300万円をつぎ込んで12月16日に行われた衆議院議員選挙に出馬した川島良吉氏。しかし残念ながら落選してしまいました。川島氏は立候補を決意した理由として、自民党の安倍晋三総裁や、日本維新の会の石原慎太郎代表ら極右政治家たちが、戦争を禁じる平和憲法の改正を主張し、軍隊保有や再武装の動きを見せているからだと述べています。
日本国憲法 第9条(にっぽんこくけんぽうだい9じょう)は日本国憲法の条文の一つで、憲法前文とともに三大原則の1つである平和主義を規定しており、この条文だけで憲法の第2章(章名「戦争の放棄」)を構成する。この条文は、憲法第9条第1項の内容である「戦争の放棄」、憲法第9条第2項前段の内容である「戦力の不保持」、憲法第9条第2項後段の内容である「交戦権の否認」の3つの規範的要素から構成されている。日本国憲法を「平和憲法」と呼ぶのは憲法前文の記述およびこの第9条の存在に由来している。1928年(昭和3年)に締結された戦争放棄に関する条約、いわゆるパリ不戦条約の第1条と、日本国憲法第9条第1項は文言が類似しているが、これをどのように捉えるかは本条の解釈において問題となる。この条文の政府見解によれば、自衛隊は憲法第9条第2項にいう「戦力」にはあたらない組織とされている。
川島氏は選挙前に次のように語りました。「私は幸い戦争で死なず、今も生きている。(日本が極右化する中)私が何もせずにこのまま死んだら、戦友たちに対する罪を犯すことになる」
川島氏は第1次世界大戦の終わった1918年に生まれ、日中戦争が始まった1937年、19歳で招集されて中国で7年間戦いました。仲間が目の前で死んでいく場面も見守ったといいます。同氏は戦争を禁止した憲法第9条について、当時戦死した日本人300万人の犠牲を基につくられたと主張しています。
川島氏は「私たちはあの戦争で無条件降伏した。それなのに日本はどうなってしまったのかと心配だ」と語りました。
選挙公約は「憲法第9条順守」と「原発反対」。同氏は「(安倍総裁らが)これ以上政局を混乱させることのないようにしなければ。安倍氏らは『武装』という言葉を安易に使い『国防軍』という単語もやたらと口にする」と話しました。
川島氏は立候補に先立ち、親族に出馬することを伝えたが、誰も反対しなかったとのこと。
川島氏は「親戚は心の中では反対していたと思うが、やりたいことをやれと言ってくれた」と述べました。
結婚している娘も、選挙運動を支援するために駆け付けてくれていました。
葬式代の300万円をつぎ込んで選挙に出た94歳の男性が落選したことに対する海外の反応:
・投票した2169人が1000円づつ寄付したら、葬式出せるよ。(これを日本では思いやりの精神というんだよね)
・自分のカネで、自分のやりたいことをやるというのはなかなか勇気がいることだ。
・彼は戦争で焼け野原になった日本が高度経済成長で世界的な大国になるまでを見てきたわけだ。今の右傾化する日本を見て、何か思うところがあったのだろう。
・この老人を尊敬するよ。300万円あっても、ギャンブルにつぎ込んで無くしてしまう人もいる。有意義なお金の使い方だよ。
・老人が金を持っていても仕方がないからな。それに葬式に300万円もいらないだろ?
・youtubeで自分の考えを訴えた方が、金もセーブできるし、考えがよく伝わるし、良いと思うんだ。
・イシハラみたいに戦争にも行ったことが無いのに適当なことを抜かすような政治家よりよっぽど政治家らしい。川島さんは真のサムライだよ。彼の自己犠牲の精神は今の政治家には無いものだ。
翻訳:しょぼん
出典:94-year-old candidate loses funeral fund election deposit