ドアノブに手がくっついて取れなくなった女性、救急車を呼ぶも冗談だと思われて相手にされず、3時間以上も耐えるはめに。
フィオナは「近くに住む友人と外出した後で帰宅したとき、ドアノブがベトついて、おかしいなぁ、と思いました。なんとかドアを開け、パートナーのトニーを起こそうとしたのですが、ドアノブから手が離れなくなりました。どうしてこんなバカげたことをする人がいるのか、全く理解できません。悲しすぎて、誰がやったのか、知りたくもないです」と話します。
グレイターマンチェスター州オールダム出身のフィオナさんは、木曜日の午後10時過ぎに帰宅した際、アパート付近から10代の少年2人が走り去るのを見ました。彼女は、そのときは何も思わなかったのですが、アパートに入ろうとした際にドアノブから手が離せないことに気づいたのです。
「痛みが酷く、本当に不安になりました。寝ていたトニーを起こさなければならず、先ほどまで一緒に居た友人のサーシャを呼びました。私の話を冗談だと思いこむ彼女に、ここに来て私を助けてくれるよう説得しました。彼女が救急車に連絡しましたが、彼らもまた、全て冗談だと思っていました」
トニーとサーシャがアパートの外で救急車を待っている間に、近隣住民が来て、フィオナを助けようとしました。
「救急車がなかなか到着しないため、近隣の人も救急医療へ電話してくれました。4回も電話した後、夜11時30分ごろ、やっと救急車が到着しました」
救急医療隊員は、皮膚に大きな損傷を負う恐れがあるため、手を引っ張らないようフィオナに注意しました。
「到着した救急隊員は私の手をドアノブから離すために色々な手段を試みました。コカ・コーラや、防錆潤滑剤、食器用洗剤、お湯、植物油を試しましたが、どれも効果なし。張り付いている時間が長引くほど、私は本当に怖くなってしまいました」
その後、救急医療隊員が連絡した消防士が来て、ドアからドアノブを取り外し、ドアから自由になったフィオナをロイヤル・オールダム病院へ連れて行きました。
特別な溶液により手が離れるも、手には火傷が残る
医者は、まず大きなハンドルの大部分を切り取り、フィオナの掌により触れやすいようにしてから、残りの部分も安全に取り除きました。
「私はハンドルの一部のみを握っている状態になりました。医師達は、接着剤を取り除くために特別な溶液を使用し、ありがたいことに、それによりハンドルは私の手から離れました。しかし、私の手には火傷が残りました。麻酔薬を全く使用しなかったので、本当に怖かったです。帰宅できたのは、朝4時でした。サーシャが一緒に病院まで来てくれましたが、トニーは家に残らなければいけませんでした。だって、ドアノブが私にくっついて居るため、玄関ドアが自由に開いてしまうのですから!」
フィオナは、その夜、治療のために、植物油を手に塗り、青いビニール手袋を付けて、皮膚の潤いを保ちました。火傷が痒くなったり痛みが酷くなったとき以外は、鎮痛剤以外の処置を望めませんでした。
フィオナの自宅の錠は自治体によって換えられましたが、今後、彼女は家に戻ることに不安を感じています。
「私がこのアパートに住んで1年ちょっとの間、何の問題もありませんでした。住むのに安全だと思っていたのですが、これからは帰宅するごとにドアノブをチェックするようになるでしょう。見知らぬ人によるただのイタズラと思いますけど、もし、私の知っている人の仕業だとしたら、本当に我慢ならないでしょうね」
いたずらにしては、酷い話です。外が明るい昼間ならドアに何かが付着していたのに気づくかもしれませんが、夜10時過ぎに、ドアノブに透明な接着剤が付着していても、気づかずに握ってしまいそうです。
ただ、近隣住民の方もこの事件を知ったということなので、近隣の方も気をつけるでしょうし、犯人も見つかる気がします。むしろ、見つけて、きっちり反省させて欲しいですね。