脳と心臓を健康にする画期的な机が誕生!!!海外の反応「人それぞれ合う机ってのは変わるからな」
専門家は、この悪影響は喫煙行為と比べてもいいくらいだと言います。国民健康保険組合は現在、一年にも渡る追跡調査を通して、高さ調節可能な机の有効性を調べる計画を立てています。
レスタシャーの3つの病院では、ある机を購入予定です。その机は、そこでのコンピュータ作業中に、高さを上げたり下げたり調整できるタイプの机です。手首にリストバンドを巻いたスタッフがこれを使うのですが、その手首のリストバンドは彼らに一定のシグナルが送り続けることで、立ったり座ったりの動作をするのを忘れないように働きかけます。
いつもと変わらず座りっぱなしで仕事をこなす同僚たちと比べ、このスタッフ達の筋肉の健康状態、心理状態、疲労具合、そしてそれに加え仕事から得る満足感や空虚感などがどう違うかを調べます。
この試みは、昨年発表されたオーストラリアのリサーチ結果に基くものです。このリサーチによると、この「上げ下げ可能デスク」(1脚55,000円)は、たった4週間の間に、一日73分も座っている時間を減らすことができました。
座り過ぎは循環器系疾患や早死と関わっています。50代のロンドンバスの運転手は、同じ50代の車掌よりも2倍の確率で心臓発作を起こしやすいことが調査結果で明らかになっています。
80万人を対象にした最近の研究により、あまり座らない人に比べ、仕事で座りっぱなしの人たちは2型糖尿病になる確率が112%も増え、循環器疾患になる確率は147%、心臓発作による死亡率は90%高くなることもわかりました。
昨年行われた2000人を対象とした調査では、1日のほとんどを座って過ごすことで、動脈内の脂肪性沈着物が増えることがわかっています。同時に、これは運動により解消することができないこともわかりました。
実際、ずっと何時間も座りっぱなしでいることは、動脈内脂肪性沈着物を14%も増加させ、その結果、心臓発作のリスクを高めることになるのです。これはまた、呼吸困難や腸疾患にも関係し、筋肉や骨を弱くする原因にもなります。座り過ぎは代謝を低くすることから、血糖値や血圧を正常にする能力を弱め、その結果脂肪をつくります。
健康心理学のミュナー博士は、新しい試みについて「実験結果は、もしあなたが8時間或いは9時間と言う長い間座り続けるなら、1時間の運動をしてももう、それほど役には立たない」と指摘しています。
「私たちは座りっぱなしの仕事に一区切りつけ、休みをとり、血液や酸素を体中にうまく流すことで健康状態、仕事の効率、精神状態、そのどれもを改善したいのです。」
また別の医師は言います。「人々は時間が無い、時間がないと言い、体を動かすことをいつも躊躇します。それなら、座りっぱなしの仕事環境を減らすための施設をつくるなどして妥協していくしかないのです。これが結局、雇う側にとっても雇われる側にとっても一番大きなメリットのある解決策ではないでしょうか。
一方、こんな調査結果もあります。立ったまま学べる机を準備したところ、その講義に出た生徒は、座ったまま受ける講義の生徒よりも多く授業に積極的に参加したのでした。
7歳から10歳の子供たち282人を二つのグループに分けて授業をしたところ、生徒が皆立っているクラスでは、皆座っているクラスよりも12%発言率が高くなりました。
テキサスにある大学の研究者は、立っていること自体が生徒達の集中力を高めたことを指摘しています。立つか座るか、その決断をすることそのものがまず、脳の細胞を活性化させるためです。体を少しでも動かすことは脳内の働きも増加させ、集中力を高めます。
ずっと座りっぱなしでいると、まとまった時間がある時にいくらまとめて運動してもその効果がないという衝撃の調査結果。であれば、まめに立ったり伸びをしたり、何らかの工夫が必要になってきそうです。ただ時間はいつの間にかあっという間に経つものです。「体を動かそう」という意識に加え、実験で使われていたリストバンドがあれば、鬼に金棒かもしれません。
海外の反応:
・背中に持病があるから、会社の配慮で、高さを調節できる机を買ってもらったよ。おかげで、背中の痛みもだいぶ軽減された。
・人それぞれ合う机ってのは変わるからな。座高がみんな同じなわけないし。机の調節も必要だと思うよ。
・寿命を延ばしたいなら座るのは止めた方がいいらしいね。
・うちの上司が同じものを導入していた。
・座りっぱなしは健康に悪い気がしていたけど、本当に悪かったんだな。
・これからはときどき立ち上がろう。
・みんな座っている職場で立ち上がるのは気まずいよね。
・立って使える机ってのは必要かもしれない。