カナダが私たちに教えてくれること。どうやったらいい人になれるのか?

人生とはじゅうぶん厳しくて、社会は歪んでいて人々はいがみ合っていて・・。いったい何をどうしたら人間は人道的に寛容な生き方ができるのでしょう?


カナダはアメリカ人にとって決してエキゾチックな国ではありませんがエキゾチック以上のものがあると言えます。カナダという国が訪れる人々に家族愛を増長させ、物事に感謝できる心を培い、心地よい気候も手伝ってか、どうも自分たちを良い人にさせてくれているように思います。

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まずその始まりは入国審査場から始まります。アメリカでの入国審査場は国を守る名目上引き締まった表情でビジネスライクな対応にすぎません。それに反してカナダでは真摯な対応のうえ、応用も利かせてくれます。実は9歳の娘のパスポートが失効していたことに入国時に気がつきましたがその際にもお咎めはなく、入国すら許可してくれました。これは入国審査に限ったことではありません。レストランのウエイターも、ホテルクラークも皆が旅行者などの見知らぬ人に良くしてくれるのです
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カナダ人が良くしてくれる根底は本当に純粋でアメリカ人の良く使う腹黒さや、見返りを求めるものが全く感じられません。


トロントやモントレオールでは交通渋滞がひどいと言われますが、それでもニューヨークのようなクラクションを鳴らし合うようなことはありません。トロント大学のジャーナリズムに詳しいドーキン教授は「クラクションは不必要な怒りを買いことにすぎない」とコメントしているように国民もそのように理解しています。殺人率も極めて低いです。


カナダの機関紙ナショナルポストが報じたことにはある法学部の学生が車のライトを点けっぱなしで駐車してしまっていた時に戻ってくるとフロントガラスにメモ書きがありました。「おそらくバッテリーが上がってしまているでしょうからよかったら私のジャンプコードを使ってください」と見知らぬ人がこの学生がきっと困るだろうと用意しておいてくれたのです。p02lrxn8




人に良くするのはある一つの防御であるとも言います。攻撃を受けたくないなら仕掛けないことが得策です。小さなことですがカナダに行くといつも以上に「ありがとう(Thank you)」や「どうぞ(Please)」という言葉をよく使ってしまいます。