アルツハイマー病の薬が、禁煙効果も発揮する？

ペンシルバニア大学の研究者によると禁煙に対する薬物治療は既にいくつか市場に出回っていますが、他で成果のある薬までもが禁煙効果をもたらすことを発表しました。

ジャーナル・トランスレーショナル・精神医学誌でレベッカ・アシャレ氏とその同僚が発表したことによると、ニコチンを摂取している状態（喫煙者）にアセチルコリンエステラーゼ阻害剤（ AChEIs ）やガランタミンの効果を人やマウスで確認をしました。 AChEIsは、アルツハイマー病に起因する認知障害を改善すると言うことはFDAによって承認されています。
 

研究者はAChEIを摂取した参加者はニコチンを下げることに成功しているといいます。AChEI摂取者はタバコから受ける喜び度を下げることにつながり、タバコの量が減っていくといいます。

禁煙に関する研究は、ニコチン中毒に関する研究としてペンセンターにおいて2001年から継続されています。アシャレ氏とそのチームメイトは長年にわたる研究の結果、喫煙をやめる人は執行機能の低下を経験したことが示されたので、AChEIsの摂取を思いつきました。

アセチルコリンは、短期記憶や学習などの認知機能のための重要な神経伝達物質です。脳内のアセチルコリンのレベルを増加させることによって、AChEIsはニコチンの代替として機能し喫煙を減少させられるといいます。